東大撤退京大のススメ

お久しぶりです。撤退戦のプロ納豆です。本日はこれ以上浪人できない浪人生や、絶対に浪人が禁止されている家庭の高校生に向けて東大受験を撤退して京大に逃げて合格する方法についてお話していこうと思います。時期的に秋が最終段階なので今このまま行けば志望校に合格するかどうか不安な人は是非参考にしてみてください。なおこのノートは全統偏差値70周囲、東大模試の偏差値がEからBの人に向けて書いています。また、私自身が世界史や国語の過去問を一年も解かずに英数の勉強だけに全振りして京大を受験したので元理系で文転した受験生の参考にもなると思います。

自己紹介

 夏まで東大志望で東大実戦やオープンはCからEを推移。このまま行けば多分東大に受からないなと考えて京大実戦を受験。ここで京大A判定が出たことから東大と比較して京大のライバル層の低さをメタ認知し京大志望に秋から転向し無事京大に合格する。

やるべきこと

 京大転向を考えている人というのはかなり少なく、実際東大から志望校を京大に下げても受からないから阪大にしておけという進路指導がなされることもありますが、正直東大から京大に下げても耐えます。阪大の場合逆に問題が簡単すぎて周囲の人間と差がつかないので入試本番で3科目のうち一科目でも苦手科目があったり失敗してしまうと即落ちてしまうという大きなリスクがあります。逆に京大は二次試験の受験科目が4科目なのでなにか苦手な科目があっても得意科目で補えれば合格が可能です。実際私は社会科目が苦手でしたが数学で補うことで合格しました。東大模試で偏ったバランスを取っている人も得意科目で苦手科目を挽回できる自信がない場合は京大を考えるのもいいと思います。

 そこでまずは早い話が京大模試を受けてみましょう。今まで東大志望だった人は京大模試を受けることで傾向の違いに最初は驚くかもしれません。しかし、京大模試を受けることで東大と京大トップ2大学と思われている大学たちが実は要求されるレベルに大きな差があり、京都大学の対策は東大に比べて処理能力の速さが必要とされないことに気づけます。

科目の違い

 まず、東大と京大の大きな違いはその科目数の違いにあります。東大は社会が二科目、対して京大は一科目です。東大から京大に志望校を下げるだけで二教科分やらないといけない論述対策が一科目に下がるのはかなりエッジです。勉強する科目時間が一科目あたり増えますし、論述とマーク試験で得意不得意が分かれる場合自分の得意な方の社会科目で勝負することもできます。それでは各科目による違いについてお話していきます。

社会科目編

 一番わかり易い世界史と日本史で比較していこうと思います。東大世界史の場合、大論述600字、小論述、一問一答でその配点は30,20,10だったり20,20,20だと言われています。この場合大論述と小論述で日本語を用いて物事を説明したり時系列に沿って説明する問題が出ますが正直言って社会が嫌い場合何もかけません。そもそも知識がなかったら書けないのどうなんだとも思います。東大日本史の場合も15×4の問がありほぼすべての問が論述式なので社会が苦手な時点で東大ははるか遠い大学になってしまいます。しかし、ここを京大に下げてみると世界史の場合論述で40点、一問一答で60点も配点があります。日本史も一問一答が70点、論述が30点です。これはつまり共通テスト対策に一問一答を読み続けていけば本番も60点あたりは取れるということを意味します。実際私は京大を受験するに当たり世界史だと明代以降勉強するのをやめて何も理解も暗記もできなくなりましたがひたすらセンター試験の過去問を解き続けることでセンター試験本番では96点、京大本試験では論述対策や京大過去問を一年も解くことなく63点獲得しました。東大模試ではそもそも論述問題で書くネタが全く思い浮かばない私でしたが京大の300字の論述だと知ってる世界史の用語をペタ終えた書いて一問一答を合わせることで点数は来たので社会弱者は京大に下げるのはお得かと思います。逆に社会が得意な場合京大社会で9割周囲を狙うことも可能なので一問一答と東大水準の論述力で圧倒的なアドバンテージを持つこともできます。

 まとめると、東大から京大に落とすことで世界史や日本史の歴史的流れや三次元的な深い理解を問うていた入試問題が急にセンター試験レベルの一問一答に早変わりし、社会が苦手な人は上限を目指しやすく、苦手な人でも

英語編

大問1 要約、段落整序

大問2 自由英作文

大問3 リスニング

大問4 文法、下線部和訳

大問5 長文読解

東大英語

大問1 和訳

大問2 和訳

大問3 英作文

京大英語

 見ていただければわかるように京大英語は英語力のない人間に非常に優しい。例えば、東大英語を解く場合要約力や意味段落を理解してその順序を並び替える問題、自由英作文、英検一級レベルの何を言ってるのか到底純ジャパには理解できないようなリスニング、ネイティブにしか感でわからないような文法問題、ハイレベルな和訳、謎の小説が出てくる。しかしながら京大に落とすことでこれらの対策のほとんど全てから開放されるのだ。京大英語で必要なスキルはその殆どが難構文の英文和訳なので、構造分析を徹底的に行いSVOCをゴリゴリ書いていけば自然に解けるようになる。実際私はTOEIC585点、センター英語170の英弱だが京大模試では100から109点の間に成績が収束していた。英文和訳というのは参考書ルートが確立されているので海外経験のない日本人でもとりあえず単語と文法と構造分析さえ順番通りに勉強を進めていけば解けるようになるというのが非常に良い。英文和訳の問題も下線部を丸々和訳するような問題しか出ないので読解力も必要ないし東大英語の要約力やら段落把握力、パラグラフリーディングや小説を読み取るセンスなども必要ない。英作文は東大対策がそのまま使えるので大きな負担にはならないだろう。

国語

 東大国語には現代文×2と古文、漢文が存在する。一方で京大国語は現代文×2と古文だけである。この時点で漢文の勉強がまず省略された。また、京大の古文は東大古文のように解答欄が短いわけではなく、問に対して英語のような感じで下線部周辺を全訳していく作戦が通用する。現代文については私は苦手だったのであまり大口を叩くことはできないが、東大現代文のように要約が出たり、高度に抽象的な文章が出る傾向は少ないように思われる。むしろ文章中の指示語を辿っていけば文章の意味を理解しなくてもコピペすることで加点要素を拾うことができるという点で国語弱者に優しい。実際私は本番で問題文を読んでもどうせ読解できないので文字をとにかく小さくして下線部の周辺の文字を脳死でコピペすることに努めた結果何故か平均点を超えていた。要約や読解力はあるに越したことはないが、東大までは要求されないだろうというのが正直なところである。古文対策も英語のノリで単語帳の暗記に努めて、河合塾の文法書などをしてとにかく全訳ができるように努めましょう。センター試験の延長で出来るようになります。

数学編

 やってきました数学編。なんと東大数学は全体に占める数学の割合が他の科目よりも配点が低く80点しかありません。しかし京大は150点もあり東大数学が4問に対して京大は5問。これだけ見ると京大数学のほうが東大数学よりも難易度が高いように思われます。しかしながら東大数学は4問を短い時間の中で処理速度を意識して解かされる一方で、京大数学は比較的時間に余裕があり問題も5個と多いため自分の解けそうな問題に当たる確率が高まります。そして何より重要なのは、周りの文系受験生は東大でも京大でも数学を捨てていることが多いのでできなくても対して差がつかないというエッジがあります。難易度差はそれぞれ過去50年分ほど解いた感想ですが東大よりも京大のほうが簡単だと思いました。京大は難しい問題だけがやたらユーチューブなどでピックアップされて思考力だのどうたら言われて神格化されてますが、全体の難易度では東大には到底及びません。存在問題やら証明問題はどうせみんな解けないので捨ててもまだ90点ほど残っています。簡単な微分積分や確立、整数、ベクトルや座標、関数などで取れるところからもぎ取って50点ほど取れれば万々歳でしょう。対策も東大数学と京大数学は難易度が似てて東大が若干難しい程度なので大は小を兼ねるということで東大対策していれば京大模試や本試験は十分な点数が取れるでしょう。

まとめ

 以上より東大から京大に落とすことで解放される、やらなくていい科目の量がなんとなくわかったと思います。私は高3の秋にリスニングや要約や段落整序、文法問題、社会大論述、現代文要約、漢文、古文が間に合わないと思って絶望し京大模試を受けたところA判定が出て弱気に流れてしまいました。しかしながらやるべき範囲を絞れば絞るほど、対策はしやすくなりますし、構造分析や全文和訳、文章のコピペなどは猿でもできる下等な筆力バトルでございまして、東大のように問題を解く上での思考力は比較的要求されないのではないかと思いました。自分のように現在東大C判定だったりしてそのまま行けば多分東大に落ちて早慶で惨めな学歴コンプ生活を抱えることが嫌だと思う人間は秋の京大冠模試を受けることで自分が実は東大受験生の中では底辺なだけで京大模試や阪大模試だと2桁取れるという自信につながるかもしれません。もちろん、京大も京大で入学したからと言って果たして東大に匹敵するかと言われればそんなことはなく、普段のつぶやきを見ていただければわかるように今の時代東京一極集中で東大だけじゃなく早稲田や慶応一橋に軍配が上がりつつあります。まあそのお話はまた今度するとして、今回はどうしても今年で高学歴を利確したいと考えるあなたのために東大から京大に下げるメリットをお話いたしました。東大志望の皆さん、頑張って東大を目指すもよし、このノートを参考にして京大に下げて安定を取るもよし。とにかくラストスパートですのでがんばって下さいね。

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